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October 23, 2006

装幀二題補遺

「先端都市社会学の地平」の装幀を手がけたのは、有限会社遊歩工房というデザイン事務所ですが、ここの代表山田泰一郎さんは、R大学社会学部(別にイニシャルにしなくてもすぐにわかるからあまり意味がありませんが、なんか気恥ずかしさがあるということで)の後輩でもあり、私が出版会社勤めのとき後から入社されてきたという縁があります(それ以来のおつきあいです)。弊社の装幀では、ブルームの「社会学」や「悪循環の現象学」「社会認識と想像力」など創業時の装幀を手がけていただきました。なぜか、長い中断期間があったのち、「ライフ・ヒストリーの宗教社会学」で復縁??したわけです。
ところで山田さんはR大学社会学部というより軽音卒といったほうがよいのかもしれませんが、なんとR大学社会学部のM先生(こちらも別にイニシャルにすることもないのかもしれませんが)が山田さんの軽音の後輩だったのです(同時期に在学していて旧知の間柄とのこと)。このこと知ったときはちょっとおどろきましたが、ま、ただそれだけのお話です。
(余談ですが、山田さんの軽音在籍中、佐野元春さんがすこし上の学年だったそうです。)

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October 22, 2006

装幀二題:「人種接触の社会心理学」と「先端都市社会学の地平」

装幀は読者が出版物との最初の接触です。ですから、出版社はさまざまな意匠を凝らします。たくさんの出版物のなかから手に取って欲しい、あるいは出版物の内容を抽象化して読者に伝えたいなどなど。新刊としてだす「人種接触の社会心理学」と「先端都市社会学の地平」の装幀が仕上がる過程はまったく異なります。「人種接触の社会心理学」は訳者の森岡清美先生のご意向が反映されています。一方、「先端都市社会学の地平」は出版社が編者たちに「このような意向で装幀を仕上げたい」ということを伝えながら作成しています。
「人種接触の社会心理学」に使われている絵は森岡清美先生の長年の友人である画家・中村鐡郎氏の手になるもので、長年の友情に応えたいという森岡先生のご意思が反映されています。
「先端都市社会学の地平」は出版社がデザイナに「都市サブカルチャーを表象するようなデザインにしたい。たとえば60年代のBlueNoteレーベルのジャケットのような」と伝え、二つの案から松本康先生が選択されました。
最終的にはデザイナと出版社側でつめますが、森岡先生からはとても満足されている旨の言葉を頂戴しました。また「先端都市社会学の地平」の最終版を編者に見せたとき広田康生先生から「ジャズのレコードのジャケットのようですね」という感想をいただきました。
どちらの書籍もまた一般読者の手にわたっていません。読者はどんな感想をもたれるのでしょうか?興味もありますが怖くもあります。
実は、「先端都市社会学の地平」には造本としての趣向もあるのですが、それは読者のかたが現物をみて判断していただければよいことなのでここでは触れないでおきます。

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October 04, 2006

trust over 80!!

「30以上は信頼するな!!」なんていっていたのはつい最近だったような気がするのですが、気がつけば(ということもないのですが)「30なんて、いつのころだったのかな」、というくらい、歳を重ねてしまったわけです。学生のころ、すでにバリバリ仕事をされていた先生方も、職場からリタイアされているのが現状です、がどっこい職業からはリタイアされていない方も多いようです。先日も、作田啓一先生のブログを発見して、とても感激しました。弊社にも「オーバー・80」の先生から仕事が二つはいってきました。それぞれの分野で功成り名を遂げた方ですが、仕事をご一緒させていただき、とても新鮮な気持ちになりました。
そのうちの一冊を、J・F・スタイナー著/森岡清美訳『人種接触の社会心理学』というタイトルで、もうじき上梓できます。原著はおよそ90年前に出版されています。米国への日本人移民がホスト社会でどのように受け入れられたか、を各種資料を駆使して詳述した内容です。森岡先生は途中PCのトラブルに見舞われながら「一太郎」を駆使して訳稿を書き上げられました。どんな些細なことにでも最大限の理解へ努力も惜しまないことをさりげなく実行される姿勢には、「trust・over・80!!」と叫びたくなりました。(もう一冊は、東工大名誉教授慶伊富永先生の手による「増補版:創造的想像力」です。こちらは、いろいろなアイディアをいただきながら「はんもと」の怠慢で遅れています。ごめんなさい)

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